2020.10.10【セミナー】リモート技術で楽しく農地保全。事例やオススメの作物もご紹介
厚生労働省生涯現役促進地域連携事業
第2回定年後のライフプランセミナー
事例やオススメの作物もご紹介
リモート技術で楽しく農地保全
◎日時:10月10日(土)13:30~15:00
◎会場:幸田町シニア・シルバー世代サポートセンター
◎参加費:無料
◎内容:
・リモートセンシング:植性指数と活用事例
・IT農業(日本型精密農業):グリーンアスパラの雨よけ栽培について
・ブルーベリー栽培農家支援:協同組合設立
・耕作放棄地解消策:水田地であればマコモタケ栽培について
◎講師:鈴木 良一
1952年7月生まれ。1977年4月蒲郡市役所入庁、情報ネットワークセンター長、保険年金課長、市民福祉部長、蒲郡市副市長を歴任。
ハウスでアスパラガス栽培〔2008年~2011年:県知事からエコファーマー認定〕、豊橋技術科学大学でIT食農先導士養成プログラムの受講・称号授与、東三河マコモ研究会発足に参加しマコモタケ栽培開始、東三河農産加工販売協同組合設立に参加(農林水産大臣から総合化事業計画(6次産業化)認定:現在は解散)、豊橋技術科学大学先端農業・バイオリサーチセンター研究員(~2019年3月)、現在同センターの人材育成事業修了生で組織するIT農業ネットワーク会長
遊休農地の活用を考えた時、素人でも高齢者でも農業ができる仕組みが必要
今回は、IT農業ネットワーク会長の鈴木良一さんをお迎えして、ITの農業への応用についてお話を伺いました。
鈴木さんは元公務員で、蒲郡市の副市長まで務めた方ですが、農業は素人ながら、定年後に趣味でアスパラガスの生産を始めたそうです。「収益は少しあればいい。それを自由な時間を楽しむのに充てようと妄想した。素人が手掛けられる作物の選択肢は限られていたが、安易にアスパラガスを選んだ。結果、当初の思惑通り行かず、農業はそんなに甘いものじゃないと実感した」と鈴木さん。
圃場の土壌を分析したり、施肥の方法を変えてみたり、ブルーベリーやマコモを植えてみたりと鈴木さんの挑戦は続くのですが、さらに精密農業(IT農業)と出会い、豊橋技術科学大学のIT食農先導士養成プログラムに参加します。
『ITを農業に応用』といってもイメージがつかみにくいですが、例えば人工衛星の写真から植物の状態(食味や水分量)を知ることで、最も良い収穫時期を知る、乾燥コストを下げる、品質を保証する、収量の予測、ブランド化などに役立つのだそうです。
鈴木さんは「遊休農地の活用を考えた時、素人でも高齢者でも農業ができる仕組みが必要になる。販路が確保できれば米より収益性の高い作物もある。若者が耕作困難になった高齢生産者を支援するような形も良いと思う」として、現在は同大学の先端農業・バイオリサーチセンター研究員を務めています。「マコモならいつでも苗をお分けしますよ」とのことでした。