2021.07.07【セミナー】合意形成のやり方を学ぼう
高年齢者向け 第5回 社会参加啓発セミナー
地域の問題・課題を話し合って解決するには?
前向きな話し合いにする技術「ファシリテーション」
合意形成の「やり方」を学ぼう
こんなことを感じたことはありませんか?
・意見が対立して話が進まない
・前向きな議論をしたい
・みんなが満足・納得できる方法はないの?
・誰かまとめて!
地域では日々様々な課題・問題が発生しますが、これらをスムーズに解決していくためには、関係者の合意が重要です。
意見が対立したり、話し合いが進まない、というような経験はどなたにもおありでしょう。そんな時、皆が納得できるような話し合いができたら良いと思いませんか?
「ファシリテーション」と呼ばれる技術があります。政策や計画を立てたり、利害対立や紛争解決のための合意形成術です。それを身につけたファシリテーターは、各関係者の言い分を丁寧に聴き、前向きな議論を促し、それぞれ利害を満たす選択肢を提供することで、理解と協力を得られるようにします。
実際に何をどうすれば良いのか、専門家から学び、取り入れてみませんか?
日時:7月7日 (水) 13:30〜14:30
会場:JR三ヶ根駅エリア未来工房(三ヶ根駅前売店2F)
参加費:無料
講師:パブリック・ハーツ株式会社
代表取締役・代表ファシリテーター 水谷 香織
岐阜大学大学院工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。日本学術振興会特別研究員を経て、社会的合意形成を専門とするパブリック・ハーツ株式会社を設立。行政、企業、コミュニティビジネスなど多彩な分野のコンサルティング、ファシリテーション、研修、研究開発を手がける。
お申し込み・お問い合わせはこちら
幸田町シニア・シルバー世代サポートセンター(幸田町シニア・シルバー世代サポート推進協議会事務局)
〒444-0104 愛知県額田郡幸田町大字坂崎字道坂27-1
業務時間:月曜日から金曜日 午前8時30分〜午後5時15分(土日祝日休み)
TEL:0564-73-0050 / FAX:0564-73-0051
言葉の裏にある利害や関心に耳を傾けよう
今回は、「地域の問題・課題を話し合って解決するにはどうすれば良いのか?」ということがテーマです。人が集まって議論をすれば、一人一人の考え方・価値観は異なるため、なかなか意見が一致しないこともあります。合意を形成するとはどういうことなのか?形成するにはどうすれば良いのか?パブリックハーツ株式会社代表取締役で代表ファシリテーターの水谷香織さんに学びました。
水谷さんは、三重県の長良川河口堰建設時に賛成反対が大きく割れ、行政の在り方までが問われた事案を見て、「なぜこうなるのか?」と感じて合意形成技術であるファシリテーションを学ぶきっかけになったそうです。
「合意とは利害関係者が満足、少なくとも納得できる状態のことです。そのために利害関係者は合意をめざして議論をするわけですが、そんな前向きな話し合いのプロセスを促進する技術がファシリテーションです。話し合いのためにはまず聴く姿勢が大切です。それはコミュニケーションの基本でもあります」。
「たとえば1個しかないオレンジを2人の子どもが欲しいと言ったらどうしますか?半分に割る?ジュースにする?それも良いでしょう。でも2人に『なぜオレンジが欲しいのか?』と話を聞いてみると、1人は実が食べたい、1人はポプリを作りたいから皮が欲しいと言うかもしれません。言葉の背景にある利害や関心をしっかり聴くことで、それなら実と皮を分ければいい、という2人が満足できる結果を出すことができます」
「オレンジの実を皆が食べたいというような場では、公正なプロセスで決めることで納得感を高める必要があります。ファシリテーターは誰が意思決定者で、誰が利害関係者で、利害関係者はどんな利害や関心を持っているのかを把握することで、合意のために無数の提案ができる可能性が生まれます」(水谷さん)
研修が終わった後、どこで懇親会をやろうか意見がまとまらないなど、大人でも身近に合意形成が必要になる場面はたくさんあります。当日参加された方の中には、すぐにも試してみたいという方もいらっしゃいました。