セミナー情報

2022.01.07【セミナー】フルーツパーラーで果物産地活性化

第1回人材活用セミナー

フルーツパーラーで果物産地活性化

幼少期から父親の果樹栽培にかける情熱を目の当たりにして育った講師の児玉さんは大学卒業後すぐ実家の農園で営農を開始。
紀州の里山で生産される高品位な完熟果物をより多くの人に味わっていただこうと、フルーツパーラースタイルで、自園のものだけでなく他の生産者の果物も取り扱っているといいます。
現在、フルーツパーラースタイルでの果物産地の活性化をテーマに全国で9店舗を展開、2021年には東京進出も果たしています。意欲的な生産者の考え方に学びます。

講師:農業生産法人有限会社柑香園(観音山フルーツガーデン)
五代目 代表取締役会長 児玉 典男(こだま・ふみお)

明治44年創業の農家の5代目。三重大学農学部農芸化学科(現:生物資源学科)卒業後30余年に渡り柑橘栽培に従事。和歌山県産フルーツの消費拡大の拠点として、全国にフルーツパーラー10店を展開。2021年10月・11月には関東の旗艦店として銀座店と表参道原宿店をオープン。フルーツパーラーによるフルーツ産地の活性化に着目し、それぞれの地場産フルーツを利用したフルーツパーラーで果物農家のパフェの提供を提唱している。

日時:2022年1月7日(金)
13時30分~15時00分

会場:幸田町さくら会館 研修室1(アクセス)
額田郡幸田町大字芦谷字蒲野25−1

受講料:無料

お申し込み・お問い合わせはお電話にて
TEL:0564-73-0050

幸田町シニア・シルバー世代サポートセンター
(幸田町シニア・シルバー世代サポート推進協議会事務局)
愛知県額田郡幸田町大字坂崎字道坂27-1
業務時間:月曜日から金曜日 午前8時30分〜午後5時15分(土日祝日休み)

セミナーレポート(報告)

クレームを心配する前に何でも一度やってみる

今回は、約100年続いた農家を引き継ぎ、大胆な手法で耕作地や売り上げを伸ばしている農業生産法人柑香園会長の児玉典男(こだま・ふみお)さんを講師にお招きしました。

児玉さんは大学を卒業後、柑橘類農家の五代目として和歌山県の実家に戻ったそうですが、「同級生たちが名だたる企業で活躍していて、彼らと同じだけの収入を得ようと思ったら、みかんをいくらで売れば良いのか計算した」と言います。

「今のままの売値ではとても無理。売り方を変えなければ」と試行錯誤のすえ、17年前にインターネット販売にたどり着いたのだそうです。「生産者は自分の作ったものしか売りたがらないが、お客様を喜ばせるために、信頼できる農家から高品位なフルーツを高値で調達している。商社のような考え方だ」

さらにはフルーツの消費拡大のために、果樹園の倉庫の2階にフルーツパーラー「観音山フルーツガーデン」をオープン、年間を通じて地域の季節のフルーツを使ったパフェを提供して超人気店となっています。

観音山フルーツガーデンは今年9店舗から17店舗になり、さらにはフランチャイズ展開で全国100店舗が目標だそうです。その際にも、対象地域人口に占める自社のインターネットの顧客数を根拠に分析し、顧客の奪い合いが起きないようと、緻密な戦略があります。

「流通改革で、農家にも有利なフルーツの新たなサプライチェーンを作りたい。考えるだけで楽しい」と語る児玉さんは、国内外から研修生を受け入れて、近隣の耕作放棄地を借り受けて研修を行っています。「いずれはそのままのれん分けし、そこで生産されたフルーツをやはり高値で仕入れる」のだと言います。

農家だけでなく、企業からの体験や研修依頼もあり、土や自然と触れ合ううちうつ病が改善したという事例もあるそうで、農家民泊や、食育支援など、「クレームを心配する前に何でも一度やってみればいい。人の噂など気にしていたら何もできない」と、児玉さんの夢は広がるばかりです。

フルーツによる地域活性化を目指す幸田町でも大いに参考になったのではないでしょうか。

幸田町生涯現役推進協議会 幸田町生涯現役推進協議会
事務局 幸田町シニア・シルバー世代サポートセンター(略称:幸田SSS)

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