2022.06.15【セミナー】口活(こうかつ)を始めよう〜楽しく暮らすために〜
厚生労働省生涯現役促進地域連携事業プロボノセミナー
口活(こうかつ)を始めよう〜楽しく暮らすために〜
【講師】藤田医科大学地域包括ケア中核センター
訪問看護ステーション幸田岡崎管理者看護長 西村 和子(にしむら・かずこ)さん
「すべての人に食べるチャンスを」をスローガンに、最期まで好きなものを口から食べることを支援してきました。
いつまでも元気に過ごすために、口を活かす「口活」を一緒に学んでみませんか?
元気に!楽しく!生きていくために必要な、「食べる」こと「栄養」についてお話させて頂きます。
<講師プロフィール>
1994年藤田保健衛生大学病院入職(藤田医科大学病院)。脳神経内科病棟を中心に勤務。
嚥下障害に苦しむ神経難病患者との出会いがあり、2009年日本看護協会摂食嚥下障害看護認定看護師の資格を取得。
2019年藤田医科大学地域包括中核センター訪問看護ステーションへ異動。訪問看護師として勤務を開始。
2020年藤田医科大学訪問看護ステーション幸田岡崎の管理者として幸田町へ。
日時:6月15日(水)13:00〜14:00
会場:幸田町老人福祉センター(幸田町深溝一之宮2-1)
受講料:無料
お申し込み・お問い合わせはお電話または、オンライン申し込みフォームにて
TEL:0564-73-0050
幸田町シニア・シルバー世代サポートセンター
(幸田町シニア・シルバー世代サポート推進協議会事務局)
愛知県額田郡幸田町大字坂崎字道坂27-1
業務時間:月曜日から金曜日 午前8時30分〜午後5時15分(土日祝日休み)
すべての人に食べるチャンスを
今回、講師にお招きしたのは藤田医科大学地域包括中核センター 訪問介護ステーション幸田岡崎 管理者看護長の西村和子さんです。
嚥下(えんげ)障害看護認定看護師の資格取得者で脳神経内科病棟を中心に勤務。口から食べることの専門家で、最期まで口から食べられる幸せを感じて頂けるよう活動されています。
いつまでも元気に過ごすために、口を活かす「口活」についてお話を伺いました。
西村さんから、いつまでも口から食べるために、まずは口・食道の働きをわかりやすく説明を受けました。食べづらくなる「嚥下障害」の症状の説明や、嚥下の状態を自己チェックする方法が紹介され、早速会場の皆さんとチェックしました。
いつまでも美味しくご飯を食べられるために気をつけたいことは次の5点だそうです。
①お口の環境を整えよう。
②いすに深く腰をかけ、正しい姿勢で食べる。
③「ながら食事」はやめる。
④急がずゆっくり食べる。
⑤口の中のものを飲み込んでから、次の一口を口に運ぶ。
続いて、最近よく聞く言葉「フレイル」の説明がありました。フレイルとは加齢に伴って心身の衰えた状態を指すのだそうです。
・身体の虚弱、・・・・・身体的要因・運動器障害・低栄養状態
・社会性の虚弱・・・・・閉じこもり・孤食・孤独
・こころの虚弱・・・・・精神・心理的要因・うつ・認知症
加齢とともにフレイルとなる要因が増加します。これらの要因を増やさないようにしたいものです。
「元気に過ごすため」のチェックポイントは4つだそうです。
①まずは食事を見直そう。しっかり食べよう。
②筋肉量や体力を維持しよう。
③外出、社会交流、社会参加をしよう。
④お口のチェックをしよう。
最後に、簡単な口のトレーニング方法についても教えていただきました。
①噛むための筋肉を鍛える方法
②舌の体操
③唾液腺マッサージ
④滑舌のトレーニング
幸田町内には区ごとに老人会があり、今回は坂崎区の皆さんの集まりと、ネットからセミナー参加申し込みを頂いた方や当日リハビリで来所された方を含め、多数のご参加となりました。
当センターとしては今後も順次、皆さんの会に出向いて、健康などについてお伝えしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。