2023.01.20【セミナー】口活(こうかつ)を始めよう〜楽しく暮らすために〜
厚生労働省生涯現役促進地域連携事業プロボノセミナー
口活(こうかつ)を始めよう〜楽しく暮らすために〜
【講師】藤田医科大学地域包括ケア中核センター
訪問看護ステーション幸田岡崎管理者看護長 西村 和子(にしむら・かずこ)さん
「すべての人に食べるチャンスを」をスローガンに、最期まで好きなものを口から食べることを支援してきました。
いつまでも元気に過ごすために、口を活かす「口活」を一緒に学んでみませんか?
元気に!楽しく!生きていくために必要な、「食べる」こと「栄養」についてお話させて頂きます。
<講師プロフィール>
1994年藤田保健衛生大学病院入職(藤田医科大学病院)。脳神経内科病棟を中心に勤務。
嚥下障害に苦しむ神経難病患者との出会いがあり、2009年日本看護協会摂食嚥下障害看護認定看護師の資格を取得。
2019年藤田医科大学地域包括中核センター訪問看護ステーションへ異動。訪問看護師として勤務を開始。
2020年藤田医科大学訪問看護ステーション幸田岡崎の管理者として幸田町へ。
日時:1月20日(金)9:30〜10:30
会場:長嶺コミュニティーホーム(幸田町長嶺字南郷中26番地)
受講料:無料
お申し込みは下のボタンをクリック
お問い合わせは
TEL:0564-73-0050
幸田町シニア・シルバー世代サポートセンター
(幸田町シニア・シルバー世代サポート推進協議会事務局)
愛知県額田郡幸田町大字坂崎字道坂27-1
業務時間:月曜日から金曜日 午前8時30分〜午後5時15分(土日祝日休み)
いつまで美味しくご飯を食べるために
今回は、いきいきサロン長嶺をお訪ねして、当センターと同じ建物内にある藤田医科大学訪問看護ステーション幸田岡崎の西村和子さんを講師にお招きして、「摂食」と「嚥下(えんげ)」についてお話を伺いました。西村さんは摂食嚥下障害看護認定看護師という「食べること」の専門職です。
「摂食」とは「食べること」、「嚥下」とは「飲み込むこと」です。息をすることと食べることが交差する口や喉では、筋肉や神経が複雑な動きをしているそうですが、そのいくつかの過程のどこかで筋力低下やまひなど加齢による問題が出ることがあるのだそうです。
「嚥下障害の症状としては、食べ物が口からこぼれたり、なかなか飲み込めなかったり、むせたりします。だんだん食欲がなくなって体重が減少したり、フレイル(心身や社会性の衰えた状態)になりやすくなります」として、西村さんはチェックの仕方を教えていただきました。
また、いつまでも美味しく食事ができるために気をつけることは「例えば、テレビを見ながらの食事を避けたり、食事の姿勢を意識したり、お餅は小さくカットするなどして一口の量を減らすこと、水分補給をすること、などです」。冬場でも脱水を起こすことがあるそうです。
誤嚥性肺炎のリスクを下げるためにも特に口腔ケアは大事で「一年以上歯医者さんにかかっていない方はぜひ一度お口の状態を見ていただき、意識的に口を動かすトレーニングをすると良いですね」と西村さん。
また、「フレイルにならないためには、食事内容の見直し、体力維持のための運動、今日の皆さんのように外出して社会参加をするのはとても良いことだと思います」とのことでした。