ボランティア情報
2023.08.04【セミナー】六栗地区・里山ウェルビーイング・セミナー
厚生労働省生涯現役地域づくり環境整備事業
高年齢者向け社会参加セミナー
里山ウェルビーイング・セミナー
歩く、食べる、遊ぶ、触れる
「さぁ、地元の里山を楽しもう!」
日時:令和5年8月4日(金)10:00〜11:30
会場:幸田南部まちづくり交流拠点施設「やまびこ館」
幸田町逆川字大坪143ー2
参加費:無料
プログラム:
【第1部】基調講演 (30分)
「楽しいことないかな?から始まった仲間づくり」
稲本 正 氏(オークヴィレッジ創業者)
(トヨタ白川郷自然学校設立校長)
①里山の楽しみ方
②仲間づくり最初の一歩
【第2部】稲本氏を囲んでフリートーク(60分)
① 地元の里山の思い出
② 仲間を作るには
③ 稲本氏コメント・まとめ
お問い合わせはお電話にて TEL:0564-73-0050
幸田町シニア・シルバー世代サポートセンター
(幸田町生涯現役推進協議会事務局)
愛知県額田郡幸田町大字坂崎字道坂27-1
業務時間:月曜日から金曜日 午前8時30分〜午後5時15分(土日祝日休み)
同じ志・興味を持つ者が集まる
里山の可能性を探る今回のセミナーでは講師に稲本正さん(オークヴィレッジ創業者、トヨタ白川郷自然学校設立校長)をお迎えしました。持続可能な里山のあり方について、森と共生する考え方、事例の紹介や提言をいただきました。
稲本さんは「植物はエネルギーの最も高い色「緑」を反射して、一番いいところを動物に与えている。もし植物が反乱を起こすとするなら、エネルギーを全て自分が吸収する黒色になるはず。動物は植物に対する畏敬の念を忘れてはならない」と人の驕りに警鐘を鳴らしました。
他にも植物同士がコミュニケーションをとったり、感情を持っていることが明らかになったことや、森林浴の効果が科学的に立証されつつあることなどを紹介してくれました。
今後の課題については、世界的な問題となっている竹の繁殖や補助金対策の遅れ、学力や受験に偏重し、自然に触れる機会が少なくなってしまった教育の問題などについて指摘がありました。
後半は、参加者とともに里山について思うことを語り合う場となりました。幼少期の思い出や地域の困りごと、仲間の集め方など、話題は多岐にわたりました。子どもの頃に森でおもちゃを作って遊んだことは誰もが楽しかったと語るように、里山と関わる上で幼児期の体験は大きな意味を持つようです。
稲本さんは参加者の話を聞き、「里山の保全は手入れをしなければ、立ち入るのも危険なエリアになってしまう。竹の問題もシナチク(メンマ)にして食べてしまう、おもちゃやアートの素材にする、などいろいろな取り組みが考えられる。しかしながらそれらの活動も労働と捉えると辛くなる。最初のうちは学生にそうした活動に参加することで単位を与えるなど半強制的にやるうちに、それを楽しいと感じる者が出てくる。木を植えたい人と、モノを作りたい人とは別だが、同じような嗜好や志を持ったものが集まってくるような仲間づくりの仕組みを考えたい」とまとめていただきました。
【当日の参加者の声】
・稲本氏の話の時間をもっと、とってほしかった
・もう少し時間があってフリートークとして相互の会話、意見を交わせるとよいと思いました。限られた時間の中では仕方ないとは思いますが、せっかくの機会ですので、幅広く意見交換ができるとよかったです。
・仲間集め。その人の好きなことに応じて。好きなことは継続してやれる。とてもわかりやすく、やってみたいと思います。
・里山のセミナーは興味があったので参加しました。今後ともイベントなどにも参加したいです。里山関係でボランティアを行いたいと思います。
・今現在、竹林(竹はどんどん増えてしまう)で困っている。竹の再利用をしたいが、学校教育は「里山に入ってはいけない」方向になっている→里山の整備、清掃が必要。昔と違って手入れする人がいない→志を同じく保つ人が集まって(声かけして)自然を楽しみながら新しいことに挑戦してみようという人を集めたい(若い人など)
・里山を活かす。仲間を増やす。この二つのテーマを解決するには子どもの力が大切だと思った。きっかけづくりを楽しく。
・里山の問題。子供たちが入りにくい環境であることが、自分の子供時代と変化があることが勉強になりました。
・各年齢に応じた里山の楽しみ方、里山に関する自身のエピソードや考え方など世代間で意見交換をするのも興味深いと思う。
・時代が変わったなー
・里山に対する皆さんの問題意識で共通している点もあり、幸田町の里山の環境を守っていくための活動の重要性を感じることができた。
・たくさんテーマがあったので、いくつかにしぼって次回セミナーを行ってほしい。