2024.06.18【セミナー】人生100年時代における個人のキャリアとディーセント・ワーク
厚生労働省生涯現役地域づくり環境整備事業
第1回事業者向けセミナー
人生100年時代における個人のキャリアとディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)
2024年6月18日(火)14:00〜15:30
ディーセント・ワーク(Decent Work)とは、働きがいのある人間らしい仕事と訳されます。日本ではあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、国際労働機関(ILO)によって提唱された概念で、SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」やウェルビーイングにも直接関連しています。
多拠点居住という新しいライフスタイルを提案する「住まいのサブスクADDress」の地方拠点(家)を運営を通じて、リモートワークを中心とした新しい働き方を実践している人びとと多く交流し、自身も49歳で自治体を早期退職し、50歳から大きくキャリアチェンジした講師の経験・体験談から、人生100年時代において、従業員のキャリアやディーセント・ワークに関わっていけばよいか考える機会を提供します。
■講師:一般社団法人ローカルSDGsネットワーク代表理事 佐々木 幸雄
1971年 名古屋市生まれ。53歳。名古屋大学 法学部卒業後、静岡市役所に20年間勤務し、在職中に慶応丸の内キャンバスで人材開発を専門的に学ぶ。40代で早期退職し、一般社団法人 ローカルSDGsネットワークを設立。SDGsの普及促進、SDGsに取組む人材育成などを行っている。
多様な働き方をサポートするワーケーション専用宿泊施設兼コワーキングカフェを7月開業予定。
■受講料:無料
■会場:幸田町生涯現役館(ウェルビープラザ)内 多目的室
幸田町大字上六栗字堀合41番地1
◎お問い合わせはお電話にて TEL:0564-73-0050
幸田町シニア・シルバー世代サポートセンター
(幸田町生涯現役推進協議会事務局)
幸田町上六栗堀合41番地1 幸田町生涯現役館(ウェルビープラザ)
業務時間:月曜日から金曜日 午前8時30分〜午後5時15分(土日祝日休み)
働きがいも、経済成長も、を両立するには
『ディーセントワーク』という言葉は、日本ではまだ馴染みが薄いかもしれないですが、SDGsのGoal8「働きがいも経済成長も(Decent Work and Economic Growth)」で使われています。今回のセミナーでは、ディーセントワークの実践者でもある一般社団法人ローカルSDGsネットワーク代表理事の佐々木幸雄さんを講師に招き、『働きがい』の観点から人生100年時代の個人の働き方を考える機会としました。
佐々木さんは、「SDGsと言えば、『環境のために取り組んでいます』という方も多いが、労働に関する話も結構多い。コロナ禍でリモートワークが定着し、コロナ禍終息後一旦減ったリモートワークの活用度が再び上がり始めたように、日本人の働き方も新しいフェーズに入った。業種にもよるが、そうした流れに対応できない企業に優秀な人材は集まらない。優秀な人ほど自由を好む。東京で就職して、高賃金のまま、地元に戻って働くというスタイルも実現可能になった」と言います。
ディーセントワークとは「働きがいのある人間らしい仕事」と訳されます。参加者同士で、ディーセントワークのイメージをシェアするワークをしたり、現在就いている仕事がなくなった時に自分で仕事を選択できるか、という問いかけをして、今後の皆さんのそれぞれのキャリアのあり方を考えました。
「働き方の幅を広げるためには、年齢を問わず学び続けることが重要だ。ぜひ過去の学習履歴を更新してほしい。そして私もそうだったが、キャリアの多くは偶発的に決定されるので、好奇心や冒険心を持って様々なことに首を突っ込んでみてほしい」と語る佐々木さんは現在、多様化した働き方に対応できる宿泊可能なコワーキングスペースであるワーケーション施設を整備中です。
「かつては、リタイヤ後ペンションを営む、みたいなライフスタイルに憧れたものだが、今は働く場所を提供して、多世代交流を楽しむことにワクワクしている。歩いて行ける距離に温泉も、コンビニも、美味しい海の幸もある。私も人生半ば。大学生からやり直して、今までとは全く異なる仕事にも挑戦してみたい」そんな佐々木さんの施設にどんな人々が集まるのか、楽しみですね。